スコラストラ一家
マルコ・スコラストラ
マリア・ルイーザの弟、陽気なマルコはピアニストとして国内外で忙しく演奏活動をする傍ら、家にいるときは生粋のホスピタリティーでゲストを魅了します。フォリーニョにはその音響の素晴らしさで有名な《サント・ドメニコ音楽堂》があり、年間を通じて多くのコンサートが催されますが、彼は《フォリーニョ音楽の友協会》の芸術監督でもあり、数々のコンサートをプロデュースするなど、この地方での音楽芸術面で深く貢献しています。
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アンジェロ・スコラストラ
マリア・ルイーザの父、アンジェロは世界的に有名なペルージャのチョコレート会社バチ(Baci)で働いていましたが、ある時期からもともとの趣味であったアンティーク収集と美食、ことに肉料理(というのも彼の父が肉屋を経営していた)に心血を注ぎ始めます。
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サンドラ・スコラストラ
サンドラ・スコラストラはボッサーノ・ディ・ストゥリのホテル経営学校で学んだあと、夫のアンジェロと共にスペーロにレストラン「ラ・バスティリア」を開きました。その味は瞬く間に評判となり、70年代には食通たちが足繁く通うようになります。そして1985年にフォリーニョのヴィラ・ロンカッリをホテルレストランとしてオープンしてからも確実に食通たちを魅了してきました。2001年、キッチンで仕事中のサンドラは突然倒れ、そのまま息を引き取ります。このことはスコラストラ一家のみならず、多くの常連客や美食家達に衝撃を与えました。彼女がいつか自分の料理を本にしたいと願って書き残した数多くのレシピは計り知れない価値を持って、今娘であるマリア・ルイーザに引き継がれています。
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